原市船橋の文化二年銘庚申塔
市登録有形民俗文化財
(ふりがな) はらいちふなばしのぶんかにねんめいこうしんとう
【文化財名】 原市船橋の文化二年銘庚申塔
【登録番号】 第8号
【種別】 民俗文化財・有形民俗文化財
【登録年月日】 平成19年3月1日
【所在地】 上尾市大字原市
【形式】 山状角柱型庚申塔
【寸法】 塔身 高さ 135cm 幅 34cm 奥行 24cm
台座 高さ 31cm 幅 60cm 奥行 59cm
【製作者】 不明
【造立者】 「原市町」の銘あり
【紀年銘】 文化二年四月吉日(1805年)
【庚申塔番号】 46
【概要】
正面に「庚申塔」とある文字塔です。塔身の正面と左右の側面には合計9箇所の地名と里程が刻まれています。
本塔の位置は、元は東西南北へ延びる旧街道の交差する地点でした。「当所え」とある点から、原市の街中で講が組まれ、町の入り口に原市へ至る目印として立てたことがわかります。庚申塔の造立は「ふせぎ」の信仰と習合して、村の入り口や辻角に立てられることが多く、その点から道しるべの役を付加されることが多くあっりましたが、本塔もその1つでしょう。刻まれた多くの道標はこの辻の往来が盛んだったことを物語り、市場町としての原市の繁栄振りを伺わせます。
道標に記された旧道は、現在は国道16号と一方通行出口の交差点となっています。元の位置は国道16号線の中ほどでした。道路の拡幅の際に投棄されたものを現在の所有者が敷地の道路沿いに移設したそうです。土地に勾配があるため向きは多少異なるということでした。
市刊行物のご案内
上尾市文化財調査報告
第52集上尾の庚申塔(平成8年10月1日)
上尾市史
第十巻別編3 民俗(平成14年3月31日)