本町の祭りばやし
市登録無形民俗文化財
(ふりがな) ほんちょうのまつりばやし
【文化財名】 本町の祭りばやし
【登録番号】 第9号
【種別】 民俗文化財・無形民俗文化財
【登録年月日】 平成20年11月5日
【保持団体】 本町はやし連
【概要】
本町の祭りばやしは、神田ばやしの系統の一つである小村井流の祭りばやしで、明治時代中期に沖ノ上(現在の浅間台)から習ったといわれています。ツケ(小太鼓)の内側には大正7年の記年銘があることから、それ以前の創始と考えられます。なお、昭和23年には陣屋、昭和40年に上町、昭和51年に二ツ宮に祭りばやしを教えています。
祭りばやしの編成は、笛1人、ツケ(小太鼓)2人、タマ(大太鼓)1人、摺り鉦1人の5人1組である。笛は、七孔四本調子か五本調子の篠笛を使用しています。
曲目には、「屋台ばやし」「昇殿」「鎌倉」「四丁目」「神田丸」「岡崎」があります。このうち「昇殿」「鎌倉」「四丁目」「神田丸」は静か物と呼ばれます。屋台ばやしは、さらにその中が、「打ち込み」「地」「三菱喜利」「新喜利」「刻み」「乱拍子」「大喜利」「地の絡み」に分かれており、笛の指示で進行していきます。
本町が大字上尾村の中の本村と呼ばれていた時代には、7月14日の祇園祭の際に行われる神輿渡御で、屋台に乗って祭りばやしを演奏していました。また、上町に祭りばやしを教える前までは、上尾の町場で行われる祇園祭で上町に呼ばれて屋台に乗って演奏していました。現在の上演の機会としては、氷川神社元旦祭、7月の夏祭りと上尾まつり、8月の本町盆踊り大会などがあります。
付属芸能としては、ひょっとこ踊りと段物があります。
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上尾市史
第十巻別編3 民俗(平成14年3月31日)