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小塚浅間塚   

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年11月24日更新 ページID:0004715

市指定有形民俗文化財

(ふりがな)   おづかせんげんづか 
【文化財名】  小塚浅間塚
【指定番号】  第75号
【種別】     民俗文化財・有形民俗文化財
【員数】     1基
【指定年月日】 平成12年3月28日
【所在地】    関根家(上尾市平方)
【概要】   
 浅間塚は、一般には「富士塚」ともいわれ、江戸時代後半から江戸を中心とした地域で造られるようになった塚です。これは当時流行した富士浅間信仰によるもので、富士山参詣が難しいことから、女性や子どもでも簡単に参拝ができるように、居住地の近くに富士山を模した塚を祀るという趣旨で造られたものです。特に埼玉県東部地方の富士塚では、「初山」と呼ばれる民俗行事と関連があります。この初山行事は、7月1日に生まれて間もない子どもを富士塚にある浅間神社に参拝させ、子どもの健康を祈願するというものです。
 小塚浅間塚は、「おおつか」とも呼ばれ、現在も小塚講中により厚く信仰されています。高さは約4.6m、1辺が約26mの方形の塚で、塚の東と南の裾部は民家に隣接して基盤まで削られていますが、その他の部分は自然に傾斜しています。塚は全体が竹や榊に覆われ、頂上部は平坦です。頂上に文化13(1816)年の石祀と明治26(1893)年の「登山大願成就」碑が所在します。参道は、南西の隅から頂上に向かって盛土を少し掘り窪め、飛び石により直線的に造られています。参道の裾には鳥居が1基あります。
 小塚浅間塚の所在する小塚地区では、小塚講を組織し、毎年7月1日には、初山行事を行っています。子どもの健やかな成長を祈願するこの習俗は、市内やその周辺地域で広く行われていますが、現在市内では数カ所で行われているのが現状です。
 このように初山行事を実施していることは、上尾市とその周辺地域の民俗信仰である富士信仰としての富士講や浅間信仰を考える上で貴重な文化財といます。

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第58集上尾の浅間塚(平成11年3月31日)

小塚浅間塚

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