古くなった消火器は交換しましょう!
消火器は火災発生時の初期消火に大変有効なものですが、腐食が進んだ消火器を操作したことにより、消火器が破裂し受傷する事故も発生しています。
そこで、消火器の事故防止のポイントについてお知らせします。
老朽化した消火器は処分しましょう
このように本体が錆びていたり、フタが腐食しているなど、外観に異常がある老朽化した消火器を操作すると、消火器が破裂する危険性があります。絶対に使用しないでください。
日常点検のポイント
・消火器本体に変形、錆又は塗色の剥離があるか。
・ホースの損傷やひび割れ、キャップやホースの結合部に緩みはないか。
・圧力ゲージがある消火器は、指針が緑色の範囲内を示しているか。
消火器の正しい設置方法
・ガスコンロやストーブの近くは避けるなど、消火器に表示されている「使用温度範囲」内の場所に設置する。
・地震や振動で消火器が転倒、落下しないように設置する。
・厨房など常に水が床に飛散するところでは、壁掛けにするか、設置台にのせる。
・備え付けの高さは1m50cm以下にする。棚の上などの高いところは避ける。
・腐食ガスの発生する場所(化学工場、メッキ工場等)や雨風にさらされる屋外では格納箱に入れるなど、必要な防護対策を講じる。
消火器の標準的な使用期限
・老朽化した消火器の破裂事故の発生をきっかけに、消火器の標準的な使用期限や廃棄時の連絡先等の安全上の注意事項等についての表示が義務づけられました。(2011年1月1日から)
・メーカーが推奨する消火器の「設計標準使用期限」は、製造よりおおむね10年です。(住宅用消火器はおおむね5年)
旧規格の消火器は2021年12月31日まで
2011年1月1日の規格省令改正により旧規格の消火器が設置できるのは2021年12月31日までとなっています。2022年1月1日以降は、旧規格の消火器の設置は認められませんので、速やかに交換しましょう。
旧規格の消火器は「設計標準使用期限」が書かれていないほか、以下を目安に見分けられます。
〔出典:一般財団法人 日本消火器工業会〕
不要になった消火器を処分する場合の注意事項
・消火器は絶対に分解したり、放射したりしないでください。
・消火器は、廃棄物処理法により一般ごみの回収には出せませんので、不要になった消火器は一般社団法人日本消火器工業会の指定するリサイクル窓口である「特定窓口」か「指定引取場所」へ持参又は引き取りを依頼してください。詳しくは、以下のページを参照してください。