緊急消防援助隊

　平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災を教訓として緊急消防援助隊が発足しました。
　緊急消防援助隊は、指揮支援隊、救助部隊、救急部隊、消火部隊、後方支援部隊、航空部隊、水上部隊、特殊災害部隊、特殊装備部隊から構成され、国内での大規模災害の発生に際し、消防庁長官の要請によって出動し、被災地の市町村長の指揮の下に、活動することを任務としています。
　消防本部では、消火小隊5隊、救助小隊1隊、救急小隊2隊、特殊装備小隊1隊、後方支援小隊1隊の計10隊37人の隊員を緊急消防援助隊として登録しています。そして国内での大規模災害には要請などがあれば直ちに応援に出動します。

　平成31年には、埼玉県土砂・風水害機動支援部隊が新たに設けられました。当消防本部からは、救助小隊と特殊装備小隊が部隊編成されています。

救助小隊車両（救助工作車）と特殊装備小隊車両（重機・搬送車）

過去の活動状況

1．平成16年 7月13日「新潟福島豪雨」：消火部隊と救急部隊が出動し、泥水の中、多くの冠水住宅から住民を救命ボートを使用し救出しました。

2．平成16年10月23日「新潟県中越地震」：救急部隊が出動し、10月24日・25日の2日間、余震が続き交通事情が良好でない状況の中、多くの傷病者を搬送しました。

3．東日本大震災（東北地方太平洋沖地震）：緊急消防援助隊が出動し、被災地での消火・救助活動に従事しました。3月11日から3月31日まで、救助活動にあたる消火小隊1隊（5名）を第1次から第5次隊・のべ25名を派遣。合わせて、救急小隊1隊（3名）は3月26日から4月10日（第1次から第4次隊）、4月22日から5月4日（第5次から第7次隊）までのべ21名を派遣しました。　

　2024年10月15日、16日の2日間、緊急消防援助隊の「土砂・風水害機動支援部隊」による合同訓練を上尾市丸山公園で実施しました。

　土砂・風水害機動支援部隊とは、さいたま市消防局・埼玉東部消防組合消防局・深谷市消防本部・上尾市消防本部で組織された県内唯一の支援部隊です。

　今回の訓練は、大規模な土砂災害や風水害等劣悪な災害現場での対応能力向上を目的としています。保有資機材の知識や技術を学び、参加した救助隊員は真剣な眼差しで取り組んでいました。