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危険物施設の風水害対策について

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年6月1日更新 ページID:0250738

危険物施設の風水害対策ガイドラインが策定されました

近年、大雨や台風により危険物施設で多くの被害が発生しております。平成30年7月豪雨や同年の台風21号等による大雨や強風などで、危険物施設では多くの被害が発生し、火災や油の流出、破損等の事故が発生しました。
また、令和元年8月には、九州北部を中心に局地的に大雨が降り、河川氾濫の影響で佐賀県内の事業所から大量の油が流出し、周辺地域に滞留する事故が発生しました。
これらの状況を踏まえ、総務省消防庁では「危険物施設の風水害対策ガイドライン」を策定し、危険物施設における風水害対策を推進することとされたところです。
上尾市においても、令和元年東日本台風(台風19号)により、道路冠水や床上・床下浸水、風害等、多くの被害が発生している状況であり、大雨や台風の接近により想定される被害発生の危険性を回避・低減するために必要な対策を講じる必要があります。

風水害対策ガイドラインに定める主なポイント

ガイドラインでは危険物施設共通事項として、「平時からの事前の備え」、「風水害の危険性が高まってきた場合の応急対策」、「天候回復後の点検・復旧」が示され、施設形態別の個別事項として、施設の形態別の風水害対策上のポイントとチェックリスト(例)が示されました。

平時からの事前の備え

・上尾市災害ハザードマップを活用して、想定される災害を確認しましょう。
・想定される災害を確認したら、被害発生の危険性を回避・低減するために必要な対策を検討し、風水害対策の実施計画を策定しましょう。
・風水害対策の実施計画は、社内規定やマニュアルに位置付ける他、予防規程のある事業所は予防規程の「災害その他の非常の場合に取るべき措置」に関連する文書として、その位置付けを盛り込み、予防規程変更の認可申請を行ってください。
・風水害対策として必要な資器材(土のう等)を準備して、いざというときに動けるよう定期的に訓練を実施しましょう。

風水害の危険性が高まってきた場合の応急対策

・被害の防止・軽減を図るため、気象庁や上尾市が発表する防災情報を注視し、浸水、土砂流入、強風、停電等による危険性に応じた対策を講じましょう。
・従業者等の避難安全を確保するため、十分な時間的余裕をもって作業を行いましょう。
・浸水等に伴い、大規模な爆発や危険物の大量流出など周辺に危害を及ぼす事態に至る可能性がある場合には、速やかに消防機関等へ通報しましょう。
・河川や水路など、敷地外に危険物が流出した場合には、関係行政機関へ速やかに通報・連絡して応急対策を実施しましょう。
(上尾市消防本部予防課Tel:048-775-1314 上尾市生活環境課Tel:048-775-6940)

天候回復後の点検・復旧

・ 点検を行い、必要な補修を施した後で再稼働を行う。特に、浸水した施設では、電気設備のほか、危険物を取り扱う設備や配管について、目視点検だけでなく、作動状況や気密性、危険物への水の混入状況等についても確認しましょう。
・電力復旧時の通電火災や漏電防止のため、施設内の電気設備や配線に異常がないかを確認しましょう。

施設形態別のポイントおよびチェックリスト

製造所や屋内貯蔵所等の危険物施設の形態別のポイントおよびチェックリスト(例)を
活用して、施設形態に応じた必要な応急対策を確認しましょう。

その他の参考資料

【国土交通省公表資料】

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