畔吉の万作踊り
市指定無形民俗文化財
(ふりがな) あぜよしのまんさくおどり
【文化財名】 畔吉の万作踊り
【指定番号】 第69号
【種別】 民俗文化財・無形民俗文化財
【指定年月日】 平成3年12月1日
【保持団体】 畔吉源太踊万作踊保存会
【概要】
万作とは、万作踊りと呼ばれる舞踊と、段物、万作芝居などといった演劇を総称したもので、埼玉県の代表的民俗芸能です。この芸能は神事芸能ではなく、農民の娯楽芸として、江戸の歌舞伎などの商業演劇の影響を受けながら発達したものです。また、「万作」という、稲や麦などの農作物の豊穣を祈り、祝福する気持ちを、そのまま端的に呼び名にするなど、民俗芸能の本質ともいえる背景を持っています。
この芸能の起源は明確ではありませんが、江戸時代末期に始められたものと考えられ、大正から昭和初期にかけて全盛を誇っていました。しかし、第2次世界大戦後になると、万作は衰退し、特に演劇については、ほとんどの伝承地で行わなくなっています。
上尾市における万作は、埼玉県内でも特に中心地にあったと考えられます。しかし、県内各地域と同様に、衰退を続ける状況にあります。こうした中で、畔吉の万作踊りは、大正時代初期から伝承されており、近年は畔吉地区の鎮守である諏訪神社の例祭(4月第1日曜日)に奉納のための上演を定期的に行っています。
なお、万作踊りの演目は、次の5種類です。
1.下妻踊り、2.手拭い踊り、3.銭輪踊り、4.伊勢音頭、5.口説
市刊行物のご案内
上尾市文化財調査報告
第74集畔吉の万作踊り(平成15年3月31日)
上尾市史
第九巻別編2 金石・文化財(平成11年3月31日)
その他の刊行物
畔吉の万作踊り[ビデオ](平成14年8月31日)