藤波の餅つき踊り
市指定無形民俗文化財
(ふりがな) ふじなみのもちつきおどり
【文化財名】 藤波の餅つき踊り
【指定番号】 第60号
【種別】 民俗文化財・無形民俗文化財
【指定年月日】 昭和57年3月31日
【保持団体】 藤波の餅つき踊り保存会
【概要】
藤波の餅つき踊りは、幕末に名主の篠田金右ェ門という人が、村の若い衆に接待餅の娯楽を習わせて、子どもの七五三などの祝事で餅つきを行ったのが始まりといわれています。接待餅とも呼ばれ、主としてお祝いなどの際に呼ばれて上演する芸能でした。
現在、餅つき踊りの上演は、元日の午前0時から藤波の鎮守・天神社で行っています。また、市主催の事業などを中心に依頼されて上演する機会もあります。
餅つき踊りの演目としては、実際に餅をつきながら踊る餅つきと、実際には餠をつかずに細く軽い杵を使って餅つきの所作をして踊る曲づきがあります。餅つきには、四人ボーウチ、六人ボーウチ、餠殺し、一本抜、七五三、八人づき、早づきという演目があります。木やり歌をうたいながら蒸した糯米を練り上げ、四人ボーウチと六人ボーウチは麦打ち歌に合わせてつきます。このほかの餅つきは、餠殺しを基本とするもので、4人でタイミングを合わせながらついていきます。曲づきには、獅子追い、寝ずといった演目があります。
餅つき踊りの合間には、万作踊りを上演します。演目としては、豊年万作踊り・手拭い踊り・銭輪踊り・伊勢音頭・口説があります。
市刊行物のご案内
上尾市文化財調査報告
第50集藤波の餅つき踊り(平成8年10月1日)
上尾市史
第九巻別編2 金石・文化財(平成11年3月31日)
その他の刊行物
藤波のもちつき踊り[ビデオ](平成8年5月31日)