教育委員会委員リレーエッセイ -岩鉃 由美 委員-
【ともに成長していける学びを】 〔岩鉃 由美 委員〕
令和6年10月より上尾市教育委員に任命いただきました岩鉃由美と申します。一保護者として、上尾市の教育の発展と未来を担う上尾市の子供たちが充実した毎日を過ごせるよう、大変微力ながらお役に立てるよう尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私は3人の子供を育てている母親です。まだみんな学生ですが、ある程度自分のことは自分で出来る年齢になりました。
先日、私1人で自身の実家に帰省する機会がありました。遊びに行くわけではないので数着の着替えに財布やスマートフォンと軽装です。とはいえ遠方なのでなかなかの長旅にはなるのですが、たくさんの家族連れの方たちを見て、ふと小学校に入る前の3人をつれて帰省していた頃を思い出しました。
子供を連れての外出はお散歩程度でも荷物は多くなりがちです。そのときは大きなキャリーケースに加えて大きなトートバッグに必要なものを一式詰め込み、子供たちにもおやつやそれぞれのお気に入りアイテムが入ったリュックを背負わせて出かけました。いつでも抱っこ出来るように抱っこ紐も装着します。
今思うと「よくまぁそんなことが出来たなぁ」です。子育てをしている人にとってはそんなことは当たり前で、きっと誰もがやっていることです。しかし、「自分のことは自分で」が当たり前になり、お母さんが数日家を空けても平気になった子供たちを改めて見ていると、いつの間にこんなに大きくなってしまったのかと少し寂しくすらなるのです。勿論、成長は嬉しくて頼もしいものです。だからこそあのときこうしていたら、もっとこうしていれば、と、たらればが尽きることはなく溢れてきます。
現在、そしてこれから先、子供たちを取り巻く環境はめまぐるしいスピードで変わっていき、私自身が子供の頃に常識だったこともすでに通用しなくなっています。今までもPTA活動や学校運営協議会など子供たちの学校生活に多少なりとも関わる機会をいただいていましたが、教育委員というご縁をいただいたことで日々自分自身をアップデートしなければいけないと痛感しております。
時代の変化に柔軟に対応していけるよう常に視野を広く持ち、上尾市の教育の発展と子供たちの健やかな成長に少しでもお役に立てるよう努めてまいります。
上尾市教育委員会委員 岩鉃 由美