議第2号議案

海上自衛隊イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」衝突事故の真相究明と再発防止を求める意見書

　2月19日午前4時7分、千葉県房総半島沖で海上自衛隊の最新鋭イージス艦｢あたご｣（7,750トン）がまぐろはえ縄漁船「清徳丸」（7.3トン）に衝突、漁船を沈没させた。
　事故では、漁業関係者が総出で捜索と救助の努力をされてきたが、今なお「清徳丸」の二人は行方不明のままである。一刻も早い救助に全力を挙げるべきである。
　事故直後、防衛省は「清徳丸」発見は衝突2分前だと発表したが、その後12分前と変えるなど、説明が二転三転している。
　すでに発表されている事実からして、イージス艦側に注意義務の怠り、回避義務を果たさなかった重大な責任があることは明瞭である。
　国民の命と安全を守るべき自衛隊の艦船が、1日500隻から700隻の通行があるところで、自動操舵で行くというのは、海のルールを守っていないという点で、非常に重大である。
　よって、国及び政府においては、「清徳丸」の二人の救助に全力を挙げるとともに、こうした海のルールを無視して衝突事故を起こした原因を徹底究明し、再発防止に全力を尽くすことを強く要請する。
　以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

平成20年2月29日

上尾市議会

平成20年2月29日

提出者　上尾市議会議員　糟谷　珠紀　
賛成者　上尾市議会議員　井上　茂
賛成者　上尾市議会議員　橋北　富雄
賛成者　上尾市議会議員　池野　耕司
賛成者　上尾市議会議員　中村　清治