議第2号議案
保育士の配置基準の見直し及び処遇改善を求める意見書
急速な少子化が進む中で、子どもの健やかな成長を支える質の高い保育が切実に求められている。
2021年、保育施設内で1,872件もの重篤な事故が発生した。これは、保育新制度導入時(2015年)の4倍以上の増加である。園児を取り巻く事故は連日報道されているが、保育士は過酷な労働環境に置かれており、保育士配置基準は70年以上一度も改善されておらず、日本は主要国の中でも極めて低い基準のままとなっている。
職員の数を増やすことは、子どもの命と育ちを守ることに直結する。質を確保した保育の受け皿を整備するためには、保育士の配置基準の見直しや賃金水準の引き上げによる処遇の改善が急務である。
よって、国及び政府においては、以下の項目について実施するよう強く要請する。
記
1 保育士の配置基準の見直しを行うこと。
2 保育士における仕事と家庭の両立や職場復帰のための支援制度を拡充すること。
3 賃金水準の引き上げなど更なる処遇改善を図ること。
4 保育士の処遇改善に必要な財源を十分に確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
令和5年3月22日
上 尾 市 議 会
令和5年3月22日
提出者 上尾市議会議員 新藤 孝子
賛成者 上尾市議会議員 荒川 昌佑
〃 〃 平田 通子