議第15号議案
北朝鮮による日本人拉致被害者の即時帰国と真相究明・再発防止を求める意見書
北朝鮮による日本人拉致問題は、日本国の主権に対する重大な侵害かつ日本人の権利を踏みにじるものであり、断じて許すことはできない。
上尾市議会はこれまでも北朝鮮による日本人拉致事件について、平成24年12月に「北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書」を可決し、速やかな全面解決を要求してきた。
しかしながら、令和の時代となっても、いまだに私たちの同胞である拉致被害者を北朝鮮から取り戻せていない。拉致被害者の御家族も高齢化しており、有本恵子さんの母・有本嘉代子さんが本年2月3日に、そして横田めぐみさんの父・横田滋さんが6月5日に逝去された。最愛の家族との再会がかなわなかった無念は全ての国民が共有すべきであり、決して諦めずに、改めて国民は一丸となって、北朝鮮による日本人拉致被害者の即時帰国に向けて取り組まなくてはならない。
国民が本人の意思に反して、他国に拉致されているのに、いつになっても取り返すことができていない事態は、国家として重大な危機的状況である。
よって、国及び政府においては、拉致被害者を即時帰国させるために、必要な措置や政策を遂行するよう強く要請する。
記
1 北朝鮮により拉致された全ての日本人を速やかに帰国させること
2 他国による拉致が二度と発生しないよう、真相究明し、必要な法整備を含めた再発防止の措置をとること
3 北朝鮮による日本人拉致問題を風化することがないように啓発に取り組むこと
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。
令和2年10月5日
上尾市議会
令和2年10月5日
提出者 上尾市議会議員 新道 龍一
賛成者 上尾市議会議員 井上 智則
賛成者 上尾市議会議員 矢口 豊人