議第13号議案
新聞への消費税軽減税率適用を求める意見書
新聞を含む文字文化は、米・水などとともに、日本の国を形作ってきた基礎的財と考える。
さらに、新聞はその戸別配達網によって内外の多様な情報を、全国くまなく日々ほぼ同じ時刻に届け、国民の知る権利と議会制民主主義を下支えするとともに、文字文化の中軸の役割を果たしている。
国土も狭く資源も少ないわが国が世界有数の先進国となったのは、国民の伝統的な勤勉性とともに、新聞の普及と識字率の高さが、学力・技術力を支える役割を長く果たしてきたことは広く認められるところである。
欧米諸国を見ても、大半の先進国が新聞への軽減税率措置をとっており、「新聞の軽減税率は常識」とされている。
現在、深刻な活字離れが進む中で、書籍とともに新聞も購読率の低下傾向にあり、新聞をまったく知らないで育つ子どもが増えるなど、次の世代の知的水準へ大きな影響を及ぼすものと深く憂慮されている。これに加えて今回の消費税率引き上げにより、新聞離れがさらに加速する恐れがあると危惧する。
よって、国及び政府においては、消費税率8%、10%いずれの段階でも新聞への軽減税率を適用することを強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。
平成25年12月20日
上 尾 市 議 会
平成25年12月20日
提出者 上尾市議会議員 大室 尚
賛成者 上尾市議会議員 町田皇介
〃 〃 田中 守
〃 〃 伊藤美佐子