議第20号議案
オスプレイ配備と低空飛行訓練について慎重な対応を求める意見書
防衛省は6月13日、米海兵隊の新型輸送機Mv22オスプレイの普天間基地配備と日本での運用に関する環境影響調査(レビュー)の米軍報告書を関係自治体に送付した。米軍は、この中で、オスプレイを沖縄と本土に設定した低空飛行ルートで訓練を実施することを表明している。
7月24日の衆議院総務委員会では、米軍の報告書が、岩国基地やキャンプ富士(静岡県)に加え、「他の米軍施設に飛行することもあり得る」とし、三沢、横田、厚木基地も使用する可能性を示した。
オスプレイは、2010年4月のアフガニスタンでの墜落・死亡事故や、今年4月のモロッコでの墜落・死亡事故、さらに、6月13日にフロリダ州でも演習中に墜落し、5人が負傷した事故を起こしており、通常の輸送機の3倍もの事故発生率である。 オスプレイは離着陸時にはヘリとして、水平飛行時にはプロペラ機として飛ぶ輸送機で、開発段階から墜落を繰り返してきた輸送機である。
しかも、飛行中にエンジンが停止した際に普通のヘリのように着陸する「オートローテーション」機能が付いていない。墜落する危険性が高く、民間機ならば許可されない構造的欠陥が指摘されている。 オスプレイの配備と夜間を含む低空飛行訓練は、墜落の危険性が飛躍的に高まることは明らかである。
よって、国および政府においては、Mv22オスプレイの沖縄普天間基地配備および岩国基地、キャンプ富士への配備計画を、地元自治体、住民の理解が得られない限り、行わないよう米政府に求めることを強く要請する。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成24年9月14日
上尾市議会
平成24年9月14日
提出者 上尾市議会議員 秋山 もえ
賛成者 上尾市議会議員 平田 通子
賛成者 上尾市議会議員 秋山 かほる