議第24号議案
重度心身障害者医療費助成制度の拡充を求める意見書
埼玉県議会の平成30年12月定例会で「精神障害者保健福祉手帳2級所持者を『重度心身障害者医療費助成制度』の対象とするよう求める請願」が採択された。「重度心身障害者医療費助成制度」は、障害がある方とその家族の経済的負担を軽減するため、医療機関を受診した場合の医療費の一部負担金を県と市町村で助成する制度である。
「重度心身障害者医療費助成制度」の対象者は身体障害者手帳1から3級所持者、知的障害は療育手帳マルA、A、B所持者、精神障害は精神障害者保健福祉手帳1級所持者及び後期高齢者医療制度の障害認定者のみ対象で、精神障害者保健福祉手帳2級所持者は対象外になっている。また、精神障害者保健福祉手帳1級所持者でも、精神病床への入院費用は助成されない。精神障害は見た目には分かりにくく、仕事や勉強、家庭生活が思うようにできない「生きづらさ」を抱えている。安定した生活を送るためには長期にわたって副作用のある薬を服用し続けることが大事である。また、症状が治まっていても再発のリスクがある。
精神障害者保健福祉手帳2級所持者の多くは、安定して働き続けることが困難で、経済的に困窮している世帯が多いのが現状である。また、当事者の家族も高齢化し、医療費の負担も重くのしかかっている。
よって、埼玉県においては、命を守る施策として、「重度心身障害者医療費助成制度」の対象を精神障害者保健福祉手帳2級所持者まで拡大する措置を講じるよう要望する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。
令和2年12月21日
上 尾 市 議 会
令和2年12月21日
提出者 上尾市議会議員 轟 信一
賛成者 上尾市議会議員 新藤 孝子
〃 〃 戸口 佐一