特定外来生物クビアカツヤカミキリの防除について
クビアカツヤカミキリが市内で初確認
特定外来生物のクビアカツヤカミキリが、令和6年7月に、上尾市内において鴨川中央公園で初めて確認されました。
クビアカツヤカミキリの特徴
法的な規制
外来生物法により特定外来生物に指定されており、飼育、運搬、販売、輸入等が禁止されており、違反すると懲役もしくは罰金の罰則があります。
自然分布
中国、モンゴル、朝鮮半島、ベトナムなど。日本では外来種となります。
被害
成虫は、サクラ、モモ、スモモ、ウメなどに産卵します。被害木は幼虫の食害を受ける影響で数年で枯死します。枯死した被害木は、倒木や枝の落下のリスクが高くなります。ソメイヨシノの大きな木が被害を受けやすいです。
生態
卵から孵化した幼虫は2年から3年樹木の中で生活します。その際に「フラス」を出すため、フラスの有無で被害木の確認ができます。
成虫の寿命は約1カ月でその間に交尾・産卵を行います。
成虫の発生ピークは6月、7月で、成虫が樹木から脱出する際は長径が2センチメートルから3センチメートルの脱出孔ができます。
成虫は数キロメートルほど飛翔すると言われています。
サクラを守るための取り組み
市民の皆さんにお願いしたいこと
成虫は数キロメートルほど飛翔しますので、市内のどこでも見つかる可能性があります。今後、市でも防除に取り組んでいきますが、被害を拡大させないために、市民の皆さんにも御協力をお願いします。
■成虫を見つけた場合は、害虫のため踏みつけるなどして、その場で駆除してください。
■発見場所より持ち出すことや家で飼育することは法律で禁止されています。絶対に行わないでください。
■被害木に目印を設置しますので、はずしたりしないでください。
公園における防除作業
公園内におけるクビアカツヤカミキリの防除については以下のように行います。市民の皆さんの御理解、御協力をお願いします。
■成虫発生期の6月から8月にかけて、被害木の確認を行います(フラス、成虫の調査)。
■被害を受けた木が大木(老木)なら年度内に伐採して、幼虫を駆除します。
■被害を受けた木が若木(樹齢20年未満、幹直径30cm以下、樹勢等により判断)なら年度内に樹幹注入剤(農薬)を用いて、幼虫の駆除を試みます。
鴨川中央公園の状況
枯れていない被害木を見つけるためには、根元に注目です。被害木にはフラスが大量に落ちています。フラスは小さい「かりんとう」のような感じです。
クビアカツヤカミキリの成虫。成虫の脱出口がありましたが、数は少ないため、この地域のクビアカツヤカミキリは、まだまだ少ないと思われます。