聖学院大学の学生が「DV防止啓発ポスター」を作成しました
聖学院大学の学生が「DV防止啓発ポスター」を作成(パープルリボン・プロジェクト)
令和5年度からスタートした上尾市と聖学院大学の官学間連携事業「パープルリボン・プロジェクト(聖学院大学連携事業)」。
事業の一環として、学生を対象に「DV防止啓発ポスター」作品を募集し、応募作品を令和5年12月2日(土曜日)に開催した人権啓発イベント「市制施行65周年記念第24回あげおヒューマンライツミーティング21 人権について考えるつどい」で発表しました。
制作者の紹介
制作者は、聖学院大学 人文学部 欧米文化学科 4年 宮阪嘉朗(みやさかよしあき)さんです。(肩書きは令和5年12月時点)
▼男女共同参画推進センターのブースで(左:畠山市長、右:宮阪さん)
▼上尾市コミュニティセンターのホールでの発表時の様子
宮阪さんの作品への想い
パープルリボンプロジェクトを知ったきっかけ
大学からのメールでこのポスターの存在を知りました。プライベートでも絵を描くため自分の力が少しでもこの問題に貢献できればと思い応募させていた
だきました。
作品紹介
このポスターを見た人が印象に残るようなポスターにしたいという思いで描きました。
パープルリボンプロジェクトの「女性に対するあらゆる暴力をなくす」というキャッチコピーを聞いたときに、被害者の女性の存在をアピールしようと思いで哀愁漂う表情を浮かべた女性を描きました。
一見華やかに見えるけれどその表情はどこか悲しげで、背景も暗く、曖昧に描き、全体的に暗い印象を与えるように意図して描きました。
華やかな女性の哀愁の表情を描くことで女性の光と影を表現したポスターになっています。表情だけで気持ちを表現するのは非常に困難で下書きの段階で何度も書いては消してという作業を繰り返しました。しかしそれでもあまり納得がいかず別の絵で応募すること を一時は 決めましたが、この案を諦めきれずになんとか納得のいくポスターを完成させました。
ポスターの女性は今回のキーワーである「紫色のリボン」を髪に付けていて、女性に対するあらゆる暴力をなくすことをアピールしています。
趣旨
現代はまさに時代の転換期にいると思っています。
少し前だったら普通の言葉の表現が、今では問題視される社会になってきているように思います。テレビ番組を例にしても少し前とで大分変わったように感じます。そのため、女性に対する接し方だけに限らず言動、言葉の表現など時世に応じて常にアップデート、変革していく必要があると思いました。そのため以前の感覚でいると知らず知らずのうちに悪気なく周囲の人を不愉快な気持ちにさせてしまっている場合があるかもしれません。
それを避けるために、このポスターを見た人が自身の言動を振り返り変革していくきっかけになれば良いと思っています。
作品のこれから
作品は、市オリジナルDV防止啓発ポスターとして、「若年層の性暴力被害予防月間」などに公共施設や大型商業施設等に掲示するほか、DV防止啓発促進のチラシや啓発グッズ等で市民のみなさまにお届けします。
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