上平小学校が創立150周年を迎えました
5月20日、上平小学校創立150周年記念式典が行われました。
上平小学校の沿革は、「省身学校」と称し、少林寺本堂を校舎として創立した明治6年から始まります。明治36年3月に校舎の新築・旧校舎の改造を経て同年5月17日に落成式が行われたことから、この日を開校記念日としました。
昭和33年の市制施行により上尾市立上平小学校に改称されると、開校当時、木造平家であった校舎は増築を重ねて昭和40年に鉄筋3階建となりました。平成14年には北校舎の大規模改修工事を終え、ほぼ現在の姿となりました。
なお、昭和44年に東小学校、昭和50年に芝川小学校、昭和54年に上平北小学校がそれぞれ分離独立したことにより、3校はその歴史を刻み始めています。
創立150周年記念事業は、記念式典のほか、2月に行われた卒業生の折茂武彦氏による講演会、10月に予定されている市消防音楽隊コンサート、記念誌の発行、航空写真の撮影、横断幕の作成など多岐に渡ります。
午前中は校庭で児童、保護者、教職員、地域の人が参加する『みんなで祝おう上平小創立150周年ハッピーバースデー』が行われ、冒頭に記念品として、創立150周年記念事業実行委員会から新しい校旗の贈呈がありました。
金管演奏による校歌斉唱を終えた児童は、学年ごとに行われる競技へ臨みました。
低学年は玉入れに、中学年は大玉ころがしに親子で夢中で取り組み、勝敗に一喜一憂する姿が見られました。
高学年による綱引きは保護者だけでなく卒業生など地域の人も巻き込んだものとなり、全身の力を綱に伝えるように歯を食いしばる参加者の表情が印象的でした。
午後には体育館で記念式典が行われ、畠山市長、西倉教育長が祝辞を述べました。上平小学校が素晴らしい伝統と校風を築き上げ150周年の節目を迎えたことに対する敬意とともに、現在積極的に推進している英語教育の成果にも触れ、今後の発展を祈念する旨あいさつを締めくくりました。
山田校長はあいさつの中で、これまでの歩みを振り返るとともに、来賓やPTAなど地域の関係者、卒業生、実行委員会からの支援に対し感謝を述べました。今後については、現在展開している教育活動として「英語教育の推進」のほか、「『地域と共にある』コミュニティスクールとしての取り組み」、「読書活動の推進」、「GIGAスクール構想によるICT端末の活用」の4つを挙げ、新たな歴史を刻む抱負を語りました。
記念式典に続き行われた祝賀会では、午前に行われた催しの映像が流され、来賓の交流に華を添えました。
校庭での最後の催しとなった、全校児童によるバルーンリリース。
雲間から微かに覗いた青空に向かうように一斉に放たれた数百の色鮮やかな風船は、未来に向けたそれぞれの思いを乗せて高く高く飛んでいきました。