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親子で楽しむ!ゆるスポが行われました

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年2月20日更新 ページID:0332768

2月12日、市民体育館で「親子で楽しむ!ゆるスポ」が行われました。
点字ブロックリレーを体験する参加者の親子

ゆるスポーツとは、身体障害や身長差、年齢差、性別など、スポーツをするにあたって壁となっていたものを無くし、みんなが楽しめるよう、世界ゆるスポーツ協会という一般社団法人が開発に携わった競技の総称です。講師を務めたのは世界ゆるスポーツ協会のプロジェクトの一つであり、現役大学生で構成される「ゆるスポーツYOUTH」代表の関口友貴さん。参加者は「コツコツ!点字ブロックリレー」と「グイボール(鬼・気球)」の2競技を体験しました。

点字ブロックリレーは目隠しをして2種類の点字ブロックでできたコースをリレーする競技で、白杖と足裏の感覚を頼りにコースを進むものです。親子連れなどの参加者は2人でチームを組むと、先攻後攻に分かれ、後攻チームは2種類の点字ブロックを駆使してコースを作り、先攻チームがこれに挑みました。合計タイムを競う緊迫感も漂う中、観客となった参加者からは「上手い」「惜しい」といった歓声が響きました。
点字ブロックリレーを体験する参加者の親子 協力してコースを作る参加者の小学生

グイボールは、陰陽師と鬼に扮して3人から8人のチームを作り、攻撃側の陰陽師が投げる玉から、守備側の鬼が封印ゾーンと呼ばれるゴールを守ります。1分間でゴールに入った合計玉数を競い合うという競技です。陰陽師はお札を片方の手とおでこで挟む、腰に装着したパンツを奪われ、遠くへ投げられた鬼はパンツを回収しない限りゴールを守れないなど、双方に定められた基本ルールを守ります。
グイボールを体験する参加者の親子 グイボールを体験する参加者の親子

参加者は「進む方向を示すものなのか、止まれを促すものなのか。足の感覚だけでは点字ブロックの種類が分からなかった」、「白杖や点字ブロックを使う経験がなかったが、今後はブロック上に障害物があったら移動するなど、配慮するようにしたい」と、競技を通じて得た気づきを語りました。

講師の関口さんは「身体能力や強度を求められる競技では、誰もが楽しむことは難しい。こうしたハードルに社会課題として、自分ごととして向き合うことが大切だと思います。既存の競技ルールを変えたり、新しいスポーツを作ったりすることで、老若男女問わず楽しんでいただけるとうれしいです」と催しを締めくくりました。
ゆるスポについて説明する関口さん

今回紹介されたグイボールは、頭部を衝撃から守るため日常的にプロテクターの装着が必要な人も、疎外感を味わうことなく気軽に参加できるよう、帽子などの仮装にも工夫をして開発されました。他にも、激しく動かすと大声で泣き出してしまう特殊なボールを使ったバスケットボール「ベビーバスケ」など、全100種類以上のユニークな競技がゆるスポーツとして生み出されています。

みんなが楽しめる新しいスポーツが見せてくれる新しい可能性に触れた一日となりました。​