細貝柊クリスマスコンサートが開催されました
12月18日、イコス上尾で細貝柊クリスマスコンサートが行われました。これはNHK「テレビ体操・ラジオ体操」の伴奏でも知られているピアニスト、細貝柊さんとソプラノ歌手の高橋香緒里さんのコンサートです。大学を卒業してからたびたび共演していたという2人。当日も息の合った演奏を聴かせてくれました。
コンサートは、クリスマスらしくカッチーニの「アヴェ・マリア」から始まりました。次の「月の光」は、細貝さんが1番好きだという作曲家ドビュッシーの代表曲で、細貝さんは「この曲に限らず、月の光が入っている『ベルガマスク組曲』は、4曲全部を聴いて欲しい」と語りました。3曲目の「ムーン・リバー」は、細貝さんが開設しているYouTubeチャンネルで初めてアップロードした思い出の曲と説明がありました。4曲目は坂本龍一作曲の「戦場のメリークリスマス」。今回のコンサート開催にあたり、細貝さんはプログラムを自分でデザインされたそうですが「制作に集中するあまり、この曲をプログラムに書くのを忘れてしまった」というエピソードも披露し、会場の笑いを誘っていました。5曲目の自作曲「雪に踊れば」では、大雪が降った日に自宅で飼っている白いポメラニアン「まりもちゃん」が庭で大はしゃぎしている様子を曲にしたものと解説がありました。ミュージカルの名曲「雨に唄えば」を連想させる軽快な楽曲でした。6曲目は、コンサートで初めて披露するという竹内まりやさんの「いのちの歌」。そして、第1部の最後は「クリスマスメドレー」で締めました。
休憩後の第2部では、ソプラノ歌手の高橋香緒里さんがゲストで加わり、高橋さんがメインMCを務めると会場は更に華やいだ印象になりました。1曲目の「アレルヤ」から始まり、バッハ/グノーの「アヴェ・マリア」と「樹々の陰で」は続けて演奏されました。いずれも日本語で歌われた「諸人こぞりて」と「聖夜」も2曲続けての演奏で、コンサートはテンポよく進んでいきます。2人でよく演奏しているという「私が街を歩くと」では、高橋さんより「街の中のみんなの視線が私を幸せにするのよ」と歌っている曲ですと紹介があり、演奏中、高橋さんも身振り手振りを交えて曲の世界を表現していました。最後の曲「ドレッタの夢の歌」までを一気に演奏し、会場を2人の世界に引き込んでいました。
2人の熱の入った演奏に会場からは拍手が鳴りやまず、アンコールではマスカーニの「アヴェ・マリア」を披露。それでも会場からの拍手はやまず、予定していなかった2回目のアンコールでは、舞台上で打ち合わせた後「私のお父さん」の演奏がフェードインで始まりました。2人とも昔の記憶を辿りながら、なんとか演奏を終えると、ほっとした表情を見せ、観客にも笑顔が広がりました。
令和5年4月30日には、コミュニティセンターでコンサートが予定されているようです。皆さんも細貝さんの演奏を聴きに出掛けられてはいかがでしょうか。なお、当日の演奏曲は以下のとおりです。
【第1部】
1. アヴェ・マリア:G.Caccini
2. 月の光:C.Debussy
3. ムーン・リバー:ヘンリー・マンシーニ
4. 戦場のメリークリスマス:坂本龍一
5. 雪に踊れば:細貝柊
6. いのちの歌:竹内まりや
7. クリスマスメドレー
-休憩-
【第2部】
8. アレルヤ:W.A.モーツアルト
9. アヴェ・マリア:J.S.バッハ/C.グノー
10. 樹々の陰で:G.F.ヘンデル
11. 諸人こぞりて:讃美歌
12. 聖夜:A.アダン
13. 私が街を歩くと:G.プッチーニ
14. ドレッタの夢の歌:G.プッチーニ
-アンコール1-
15. アヴェ・マリア:P.マスカーニ
-アンコール2-
16. 私のお父さん:G.プッチーニ