大石北小学校で郷土学習「畔吉ささら獅子舞」が行われました
10月18日、大石北小学校で市指定無形民俗文化財「畔吉ささら獅子舞」の郷土学習が行われました。
ささら獅子舞の特徴は優美な笛と豪快な獅子です。畔吉の鎮守・諏訪神社の例祭日である10月15日に近い日曜日に行われ、三匹の獅子による舞のほか、唄や笛、4人の「花笠」が民俗芸能の楽器である「ささら」を演奏し、舞全体は1時間40分に及ぶものです。この授業ではその一部を畔吉ささら獅子舞保存会の5人が披露しました。
体育館に集まった3年生は、途中から現れた獅子の迫力に圧倒され固唾を飲んで眺めていましたが、「獅子の毛は何で作られているのですか」など積極的に質問していました。ささらや太鼓にも興味津々で、自分で触れて音を出してみて「以前観に行ったことがあって面白かったので、より近くに感じられてうれしい」と喜んでいました。
その起源は室町時代にまでさかのぼり、無病息災・五穀豊穣を願って行われてきた伝統芸能は、戦時中は中断を余儀なくされましたが昭和51年から再開。当時は農作業が行われない雨天に限り練習することができたそうです。
近年では、平成29年に文化センターがリニューアルオープンする際披露されたほか、平成25年にはNHKのど自慢・埼玉県上尾市大会、令和元年のラグビーワールドカップ2019でも上演されるなど、現在も大きな注目を集めています。保存会の井原さんは「感染症拡大防止の観点から、活動は3年ほど出来ていませんが、コロナが収束したら諏訪神社での奉納も再開したいと考えているので、是非観に来てください」と述べられました。
400年以上にわたり継承されてきた畔吉ささら獅子舞は、色あせることなく120人の児童に伝えられました。
※畔吉ささら獅子舞について詳しくはコチラをご覧ください。