あげお能・狂言鑑賞会が行われました
10月2日、コミュニティセンターであげお能・狂言鑑賞会が行われました。
キラリ☆あげおPR大使の梅若泰志さんがシテ(主役)の『杜若』が披露されました。
会場は、老若男女を問わず大賑わい。ロビーでは、大熊鶴泉さんによる煎茶のおもてなしがあり、鑑賞を前に一息ついていました。
まず、仕舞が演じられ、観客は雰囲気に圧倒されました。
次に、梅若泰志さんが本日披露する『杜若』の説明を行いました。梅若泰志さんは「上尾丸山公園で毎年咲き誇るハナショウブを思って演目を選びました。観客の皆さんを美しい杜若の花だと思って舞います」と話しました。
杜若の演目は、伊勢物語の中で在原業平が詠んだ和歌が題材となっています。和歌は、詠む人によってさまざまな解釈ができることから、能の演目として題材になりやすいそうです。
水辺に咲く杜若の美しさに僧が見とれていると、業平の形見である冠と、業平の恋人の形見である唐衣を着た女が表れて業平の 詠んだ杜若の和歌を口ずさみ、舞を舞います。その美しさに観客は息をのみ、惹きつけられました。
狂言では、『盆山』が披露されました。盆山を盗みに入った男が主人に見つけられ、犬や猿の鳴きまねをさせられた挙句、鯛の鳴き声まで要求されて逃げ出す。そんな様子がコミカルに演じられ、会場は笑いに包まれました。
普段、能や狂言を見る機会がなかったという小学生は、「難しかったけど、きれいだった」「狂言で鳴きまねをしているのが面白かった」と話していました。