大谷北部第四土地区画整理組合が街づくり区画整理協会会長賞を受賞しました
写真:大谷北部第四土地区画整理組合の役員と職員の皆さん
※撮影のため、一時的にマスクを外しています。
大谷北部第四土地区画整理組合が、公益社団法人街づくり区画整理協会の会長賞を受賞しました。
この土地区画整理事業は、平成19年度に、施行面積48.7ヘクタール、施行期間15年間の計画で発足し、途中、地区の中央を南北に通る上尾バイパスの開通などを経て現在に至り、令和3年度末に事業完了となる見込みです。
会長賞の受賞のポイントは、選定の基準である「魅力ある公園等の施設配置」「地下式調整池(※)の整備による土地の有効活用」「創意工夫による経営健全化」などが評価されたことです。
写真:左から地区のイメージマップ、住民参加のワークショップの様子
「魅力ある公園等の施設配置」については、「都市づくりNPOさいたま」と「芝浦工業大学作山ゼミ」の協力を得つつ、住民参加のワークショップを4回開催。小学校低学年程度の子ども向けの「ちびっこパーク」、高齢者の健康増進を目的とした「フィットネスパーク」、ボール遊びが可能な「ボールパーク」など、地区内の8カ所の公園すべてにテーマを設け、特徴のある公園整備を行いました。
また、公園のオープン時にはイベントを開催し、新規転入者と従来からの住民との交流の場も設けました。
写真:左からちびっこパーク、フィットネスパーク
写真:左からボールパーク、公園のオープニングイベントの様子
「地下式調整池の整備による土地の有効活用」については、調整池の上を公園として整備し、区画整理事業地内に多くの保留地を生み出し、良好な住宅地供給や産婦人科医、保育園などの民間施設誘致につなげ、街の利便性の向上を図りました。
写真:左から産婦人科医、民間保育園
「創意工夫による経営健全化」については、公園整備を優先的に行うことで、魅力ある街並みをアピール。その後、保留地販売に着手していくという方法で事業を進め、不動産業者による仲介や企業のネットワークを活用し、早期販売につなげました。
街づくり協会会長賞の表彰は、協会主催の「土地区画整理全国大会」がコロナ禍でオンライン開催となったため、10月27日、壱丁目愛宕会館において、協会からの依頼を受けた上尾市からの表彰状の伝達となりました。
畠山市長から表彰状の伝達を受けた藤倉理事長は、「計画どおり15年で事業を完了できる見込みであることを関係各位に感謝したい。土地区画整理事業は、防災・減災に貢献するものと考えており、もともと大宮台地の上で、地震には強いと言われている地区であったが、さらに防災力を高めることができたと考えている。この先、清算法人に移行した後も含め、気を引き締めて事業遂行していきたい。」と挨拶すると、全国で4団体のみの快挙に会場から大きな拍手が起こりました。
写真:左から会長賞の表彰状、(仮称)子ども・子育て支援複合施設
今後も、市が整備中の(仮称)子ども・子育て支援複合施設や更なる宅地造成などにより、新しい街並みの形成が期待されています。
(※)調整池とは、河川が溢れて洪水しないように一時的に雨水をためておく池のことです。