「地元上尾市に本格的なクラシックの音色を届けたい」「クラシック音楽を身近なものに感じていただきたい」という熱い思いを持つ、上尾市ゆかりの音楽家による本格的なクラシックコンサート、「あげおクラシックコンサート〜名曲の響きに包まれて〜」が開催されました。キラリ☆あげおPR大使の長尾春花さん(バイオリン)をはじめ、小林沙紀さん(バイオリン)、赤間亜紀子さん(ピアノ)、清水篤さん(ピアノ)、小針彩菜さん(マリンバ/パーカッション)によるコンサートに、満員の会場からは大きな拍手が送られました。
毎年楽しみにしているというお客さんが多いこのコンサート。今年は、第1公演として12月8日に中村記念講堂(上尾中央総合病院内)、第2公演として9日にコミュニティセンターの2会場で行われましたが、2会場とも前売りチケットは完売、上尾市ゆかりの音楽家たちの人気の高さが垣間見られます。
公演では、それぞれの音楽家たちが、演奏曲の歴史や聴きどころなどの解説を交えながら、クラシックの優雅なメロディを息の合った演奏で見事に聴かせます。
途中、小針彩菜さんによるマリンバの楽器解説のコーナーや、ピアノの清水篤さんが、お客さんから挙げてもらった音の「モチーフ」で即興演奏を行うなど、観客は、演奏だけでなくクラシックを親しみのある音楽として楽しみ、1曲ごとに大きな拍手を送っていました。
アンコールでは、「きよしこの夜」を音楽家たちの伴奏で、会場全員で合唱し、最後に賑やかなジングルベルで終演となりました。クリスマスを前に暖かな空気に包まれたコンサートでした。
当日の演奏曲は以下のとおりです。
1. J.シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲
2. スチュワート・ハイン:輝く日を仰ぐとき
3. モンティ:チャルダッシュ
4. チンチェン・リン:カレイドスコープ
5. リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行
6. 清水篤:ピアノによる即興演奏
7. J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番より第4楽章プレスト
8. バルトーク:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタより第4楽章プレスト
−休憩−
9.バルトーク:2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲より
10.ピアソラ:リベルタンゴ
11.チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲Op.71a
−アンコール−
12.「きよしこの夜」を会場全員で合唱
13.ジングルベル
また、コンサートに先立ち、舞台裏見学ツアーが行われ、市内に在住の小学生10人が参加しました。
コンサートはどのように創られているのか、どのような人たちの協力の下で開催されているのか。ピアノの調律や舞台の照明・音響機器、出演者のリハーサル風景など、普段うかがい知ることのできない「舞台の裏側」を見学しました。
朝10時に集合した子どもたちは、会場やリハーサルの見学の他、上尾市のイメージキャラクタ「アッピー」のグッズ販売やチケットもぎりの仕事を手伝い、コンサートを創り上げる一員として貴重な体験をしました。